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漫画

「おおかみこどもの雨と雪」は子供にみせられない?花が毒親で苦手・無理・イライラするとの声も

2012年7月に公開された、細田守監督による作品「おおかみこどもの雨と雪」

”家族・親子愛”がテーマで、一見感動モノのように感じられる作品なのですが、

  • 子供にはみせられない
  • 苦手・気持ち悪い・イライラする・無理

と否定的な意見が目立ちます。

 

特に女性や子育て世代からの批判が多いのですが、この作品のどこに不快感を感じているのか?まとめてみました。





「おおかみこどもの雨と雪」は苦手で気持ち悪い?

 

この作品は、花が”おおかみおとこ”と出会い・恋に落ち、2人の間に生まれた「おおかみこども」の雪と雨が成長して自立するまでの13年間が描かれています。

 

 

意外にもこの作品が「苦手」「気持ち悪い」と感じてる人が多くいます。

 

この不快感には大きく分けて2つあるようで、

 

① 子供に見せたくない描写

② 「花」の母親像

 

にあるようです。

 

それぞれ深堀りしていきます!

 

「おおかみこどもの雨と雪」は子供にみせられない?

 

「おおかみこどもの雨と雪」を検索してみると・・・

 

「子供にみせられない」というキーワードが浮かび上がります。

 

このキーワードで考えられるシーンは、

 

  • 花とおおかみおとこが結ばれるベッドシーン
  • おおかみおとこの死

 

の部分だと考えられます。

 

花とおおかみおとこが結ばれるベッドシーン

 

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作中では花とおおかみおとこが結ばれるシーンがあります。

 

人間と狼男のベッドシーンという非現実な描写に気持ち悪さを感じてしまう人もいるようですが、何よりも家族で見ると気まずいという意見が多いようです。

 

 

小さなお子さんや思春期の子供がいる親にとっては色々複雑な思いがありますよね・・・

 

細田守監督はこのシーンにかなりのこだわりをもって、

恋人として交際宣言をしていない2人がもっと親密になるために、はじめて乗り越えた行為で”2人が関係性を築くための大きな一歩

だと語っています。

 

人間の花が狼男の彼を受け入れた大事なシーンだということはわかりましたが、子供向けアニメとして家族と見ていた人にとっては”気まずい”以外のなにものでのないですね(汗)

 

おおかみおとこの死

 

オオカミになった状態の遺体がなぜか川で発見され、野犬扱いでそのままゴミ収集車の中に放り込まれて処理されたおおかみおとこの突然の死はけっこう衝撃があります。

 

なんでこんな残酷な最後にしてしまったのか?と思わずにはいられないシーンです。

 

おおかみおとこは自分の死期を悟り、突然姿をくらまし、行方のわからなくなった彼を探していた花は近くの山で死んでいる姿を発見した

とかでしたら、まだ納得できますよね・・・

 

ゴミ収集車の中に放り込まれるシーンはトラウマになってしまう人も多いようです。

 

 

自分がみてトラウマに感じてしまったら怖くて子供には見せたくなくなりますね。

親としても残酷なシーンはなるべく避けたいと思うのは当たり前です。

 

花が毒親で苦手・無理・イライラするとの声も

 

子供にみせられない理由の他に、ダントツで批判が多いのは母親の花に対しの描写です。

否定的な意見をみていくと、その多くは主に女性であり、中でも既婚女性や子育て世代のお母さん方からの厳しい意見に溢れています。

 

細田守監督の描く女性像が苦手

 

この作品は全体的に見ると母親の花が苦労を背負いすぎていて「観ていて辛いな~」と感じて苦しくなってしまいます。

 

細田守監督はインタビューで

母親の役割を通した女性の話として作りたかった

と語っています。

 

なので男性目線での「強くてたくましい母親像」を描きたかったのだと思いますが、実際に子育てをしている方や女性目線でみると、

子育てをする上で、女は強い!母は強い!を強調されてしまうと「これはありえない」「無理」と理想と現実のギャップがあり過ぎて、嫌悪感を感じてしまうようです。

 

 

子育てを1人で頑張るなんて到底無理なんですよね・・・

親や友人、地域・行政などを頼りながら子育てしないと母親はいつか限界がきてしまいます。

 

「細田守監督は本当に子育ての大変さがわかってる???」

 

と思わずにはいられなくなる人が多いようです。

 

母親の花が毒親すぎる

 

花の子ども達に対しての言動が「毒親」ではないかと批判があります。

 

 

母親の花の、

 

  • よくわからない男との子供を妊娠し2人も子供を作る
  • 周りに援助や支援を一切求めず全て1人でこなそうとする
  • きょうだい間で優劣をつける
  • 子どもの気持ちを無視したり、価値観を否定する

 

という部分に身勝手さを感じ、毒親と感じてしまう方が多いようです。

 

なので『おおかみこどもの雨と雪』は、

 

「おおかみおとこと人間の間に産まれた2人の“おおかみこども”の成長と孤軍奮闘しながら無償の愛を注ぐ母の感動物語」

 

ではなくて、

 

「毒親が子供二人から捨てられる話」

 

と捉えてる人も多いようです。

 

花が毒親で雨・雪を主人公とするなら、後半は「毒親からの解放・自立」「親の支配からの脱出」ともみえなくはないですね。

 

 

オオカミの血を受け継いだ子供を一生懸命育てている花が、そこまで毒親だとは個人的には思いませんが、やはり男性目線で描かれている理想の母親像には多少違和感は感じてしまいます。

 

なので「描写不足」という表現はとてもしっくりしてしまいます。





まとめ・・・

 

「おおかみこどもの雨と雪」が、

  • 苦手
  • 気持ち悪い
  • 無理
  • イライラする

 

と批判される理由をまとめました。

 

子育てをしている母親目線でみると「そんなに子育ては甘くない」とイライラし、男性目線で描かれている母親像は気持ち悪いし無理だと感じる・・・

2人が結ばれるシーンは気まずいし、おおかみおとこの死はトラウマで、母親の花が毒親に見える・・・

となると作品全体が「辛い」と受け止めてしまっているようですね。

 

これが女性監督作品であったら、まったく別の描写になるんだろうな~と最後に感じてしまいました。

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