※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
音楽

「私にも聞かせて」かぐや姫のコンサートの声は心霊?それとも嘘?真相を調べてみた

暖かい歌声とサウンドで恋の歌を多く届けてくれた、

70年代伝説のフォークグループ「かぐや姫」

 

グループ名にピンとこなくても、

♪あなたはもう忘れたかしら~
赤い手ぬぐいマフラーにして~♬

のフレーズで有名な「神田川」はご存じの方も多いのではないでしょうか?

 

そんなかぐや姫は1975年に解散(その後再結成を幾度となく繰り返す)していているのですが、その時に行われたラストコンサートでの”不可解な出来事”が今でも語り継がれています。

それは「私にも聞かせて…」という呻き声が録音された・・・というもの。

 

この声は心霊現象なのか?それとも嘘なのか?

真相を調べてみました。





「私にも聞かせて・・・」かぐや姫のコンサートの声

 

南こうせつさんがリーダーをつとめた3人組のフォークグループ・かぐや姫。

 

かぐや姫のフォークソングといえば・・・

メッセージ性はあまりないけど、ごくごく普通の生活の中にある”恋の歌”や”失恋の歌”などの歌詞が特徴的で、そこにヴォーカルの優しい歌声とアコースティックギターが重なり、しみじみとした味わいがあり多くのファンを虜にしました。

 

『神田川』『赤ちょうちん』などはもう名曲中の名曲ですよね。

 

個人的には「22才の別れ」が大好きでしたw

 

そんな絶大な人気があったかぐや姫ですが、時代の流れがフォークソングからニューミュージックに変わろうとする転換期の1975年に解散します。

 

解散コンサートの音源に紛れ込んでいた謎の声

 

かぐや姫の解散コンサートは、1975年4月12日に東京神田共立講堂にて開催されました。

 

後日、このコンサートの模様を収録した音源が、深夜のラジオ、

『南こうせつのオールナイトニッポン』でO.A.されたのですが・・・

 

その中で「私にも聞かせて…」と不気味な謎の声が聴こえきて、多くのリスナーが「あの声はなんだったの?」と恐怖に慄き、放送翌日からニッポン放送に問い合わせが殺到しました。

 

その時の音源がコチラ⇊
(少し聞きづらいので、怖くない方はイヤホンで聴いて下さい)

0:34~(拍手が終わったあたりです)

 

確かに人らしき声が聞こえます。

 

聞こえ方は、

「私にも聞かせて」に聞こえる派
「私にも聞かせろ」に聞こえる派

 

に意見が分かれるようですが、個人的には「私にも聞かせて」と聞こえました。

(「聞かせろ」だと余計に恐怖が増すので無理デス(;´д`))

 

弱々しい声でどこか寂しげな感じが更に怖さを増していますが、更に驚くのがこのテープを逆回転して再生すると、「私もそこに行きたかった…」と聞こえることが判明しています。

 

 

「私もそこにいきたい」

「私を見捨てないで」

「私を捨てないで…」

 

などと聞こえるという意見もありました。

 

音質が良くないので聞こえ方は様々ですが、ただここで不思議なのは、

逆再生なのにちゃんとした言葉に聞こえる

というところです。

 

普通、人の話し声は正回転と逆回転で、両方とも「言葉」になる事は絶対にありえません。

 

「たけやぶやけた」といった、上からも下からも読めるものもありますが、全く別の意味の言葉に変わるというのは不可能です。

 

そうやって冷静に分析すると、この説明のつかない

正回転「私にも聞かせて」
逆回転「私もそこに行きたかった」

 

は、「やはり霊的な声なのだろうか・・・」

と恐怖で寒気がしてしまいます。

 

当時真夜中にこのラジオを聞いていた方はさぞ怖かったでしょうね・・・(汗)

 

この声は亡くなったかぐや姫のファンの子?

 

この不可解の「声の主」に関して様々な噂話があります。

その中で一番有名な話が、かぐや姫のラストコンサート前に『南こうせつのオールナイトニッポン』に1通のファンレターを送った女の子です。

 

その手紙の主は南こうせつさんの大ファンだったそうです。

手紙には、かぐや姫の最後のコンサートに行きたいけど、自分は不治の病に侵されているので「コンサートに行く前に自分は死んでいるだろう」という内容が書かれていました。

 

この手紙を受け取った南こうせつさんは、

「何弱気な事言ってるんだ!必ず会場に来てくれよ!」

と、ラジオでエールを送ります。

 

しかし、その数日後、その子の友達という人から葉書が来て、

「彼女は亡くなりました。でも今度のコンサートには彼女の写真を持っていきます」

と彼女の訃報が告げら、南こうせつさんは号泣したそうです。

 

後日、ラストコンサートが行われ、そのコンサートを収めた音源に、

「私にも聞かせて…」
「私もそこに行きたかった…」

との声が入り込んでいたことから、その彼女の無念の思いだったのではないかと言われています。

 

因みに、南こうせつさんがこのテープを聴いた時の様子を、あの怖い話でおなじみの稲川淳二さんが「生き人形」という怪談で語られています。

 

 

交通事故で亡くなったファン?

 

不治の病で亡くなった女の子の他にも、コンサート直前に不慮の事故で亡くなったファンだという説もあります。

 

「謎の声」テープが放送されて数日経った頃、番組に1通の手紙が届き、そこには、

「ラジオで流れた声が、私の同級生だった女の子の声に似ている」

と書かれていました。

 

送り主の同級生はかぐや姫の熱心なファンで、ラストコンサートにも行く予定だったそうです。

ところがその彼女は、コンサート当日に会場に向かう途中で交通事故に遭ってしまい還らぬ人に・・・

 

その少女の霊が、あの声を吹き込んだのではとも言われています。

 

2人の共通点は、

  • かぐや姫の大ファンの女性
  • コンサート直前に亡くなっている

というところです。

 

どちらも本当なのか?
話がごちゃごちゃになってしまっているのか?

真相はわかりません。

 

もしかしたら、コンサートを楽しみにしていたのに病気で亡くなってしまった彼女が「私にも聞かせて…」と呟き、コンサート当日に会場へ向かう途中に亡くなった彼女が「私もそこに行きたかった…」と呟いたのかもしれません・・・

 

そう考えると、この声が怖いというより”本当に行きたかったんだな・・・”と切なくなってしまいますね・・・(/_;)

 

謎の声が入ったマスターテープのその後

 

この声の入ったマスターテープにも様々な噂があります。

 

当時コンサートのPAを担当していたスタッフが密かにその時の録音テープを所有していたら、自宅に少女の幽霊が現れたという後日談があったり・・・

(枕元に置いてた時に首を絞められておかっぱの幽霊を見たとか(@_@;))

 

今このテープを所有している作家の竹内義和さんは、怖いので事務所の奥にしまい込んでいていつも行方不明状態なのに、テレビなので使いたいという話があると事務所の机に置いてあったり、開けた引き出しに入っていたりと突然出てくるそうです。

また、アンビリーバボーの番組でテープを提供した時には、持っておきたくないから譲ろうとしたそうですが、スタッフが電話で「送り返します!」と話していた矢先、もう家に戻ってきてあったそうです。

 

なんとも不可解な話で、なかなかいわくつきな代物になってしまっているようですね・・・





かぐや姫のコンサートの声は心霊?それとも嘘?真相は

 

かぐや姫の解散コンサートの「謎の声」は、心霊現象として位置づけられていますが、果たして真相はどうなのでしょうか?

 

コンサートの会場の収音マイク

 

かぐや姫及び事務所サイドの見解としては、

「会場には複数のマイクが設置されていたので、たまたま会場にいた観客の声を拾ったのではないか」

とのことでした。

 

しかしよくテープを聞いてみると、他の観客の声は群衆の騒音に紛れています。

そうなるとあの謎の声だけが鮮明に録音されているのは明らかに不自然です。

 

また会場の音声は、天井に設置された収音マイクで録音されていたそうです。

会場全体の雰囲気を拾う高さのあるマイクで、あのような女性のつぶやきのような声を拾えるのはまず無理だと思います。

 

そう考えると、やはり霊的なものなのかもしれません。

 

逆再生の声の謎

 

先程も少し話しましたが、もう少し詳しく解説したいと思います。

 

人の声を録音した時、

「あ・い・う・え・お」と言ったら、

逆回転では「お・え・う・い・あ」と聞こえます。

 

しかし今回の「わたしにもきかせて」という話し言葉を逆回転させても、

「てせかきもにしたわ」にはなりません。

 

なぜなら、息を吐き始める時の音と抜く時の音が制御できないので母音と子音をまるごと逆にした言葉になるからです。

 

ローマ字表記にするとわかりやすいので変えてみると・・・

(”し”は「shi」ではなく「si」で表記しています)

 

wa-ta-si-ni-mo-ki-ka-se-te
わ  た  し  に も   き  か    せ て

 

⇊ これを逆にすると・・・

 

e-te-sa-ki-ko-mi-ni-sa-ta-w
え て さ き こ み に さ た(う)

 

という風に聞こえるということになります。

 

意味不明な言葉になるはずなのですが、テープを聞くと「私もそこに行きたかった…」と聞こえるのは説明がつきません。

 

ただ、ここで1つこの声は幽霊ではないと仮定すると・・・

 

同じ声を聞いても聞こえ方は、

 

  • 「私もそこに行きたかった」
  • 「私もそこにいきたい」
  • 「私を見捨てないで」
  • 「私を捨てないで」

 

といった感じで様々です。

 

人間の脳は、声を解釈する時に意味のある言葉に変換してしまう性質があります。

なので、歓声や拍手に紛れて「えてさきこみにさた(う)」という言葉「私もそこに行きたかった」などに聞こえてしまった可能性があります。

 

ちょっと無理矢理な変換にも感じられますが、可能性はあると思います。

 

また、私がこの逆再生に一番疑問に感じたのはなぜこの声をわざわざ逆再生したのか?という部分です。

 

普通ならこの声を聞いたら「怖い」で終わりませんかね?

なぜ逆再生しようと思ったのかが、逆に不思議ですw

 

誰がこの逆再生を試みたのかわかりませんが、どこか恐怖を煽ってこじつけた感じが少ししてしまいます。

 

とは言っても、やはり声はちゃんと聞こえますし、声がなぜ入ったのかは全く説明がつきません。

今まで心霊番組などで検証されたこともありましたが、原因不明でした。

 

そうなるとやはりコンサートに行きたかった思いが声になったのかもしれませんね。





まとめ・・・

 

かぐや姫の解散コンサートに収録された「謎の声」の真相についてまとめました。

結局、心霊なのか?嘘なのか?決着はつけがたいところですが、説明がつかない部分が多いので怪奇現象ではあるかなと・・・^^;

 

霊の存在を信じる・信じないで意見が分かれるところですが、不思議な都市伝説程度に収めていただけたらと思います。

 

RELATED POST