冬至には色々な習わしやしきたりが
たくさん伝えられています
その中であなたが思い浮かぶ
「冬至」のキーワードってなんですか?
昼が短く・夜が長い
かぼちゃ
ゆず湯
このあたりが思い浮かぶのでは
ないでしょうか?
なぜ、昼間が短くて夜が長いと
かぼちゃを食べて、ゆず湯に入るのか?
いまいち意味がわかりませんよね。
なので今回は「冬至」の謎について、
詳しく解説していきたいと思います。
冬至の起源・いわれ
冬至は1年の中で一番
「昼が短く、夜が長い日」です。
夏至の日とは4時間50分ほでの
差があるらしいです^^;
二十四節気の一つで、
12月22日~23日頃をさします。
この日を境に次の日からは、
少しづつ昼の長さが長くなっていきます。
昔、冬至は「太陽がよみがえる日」だと
信じられていました。
冬至に向かって日が短くなる時、
「人間の魂も衰える」と
考えていたのです。
でも冬至が過ぎれば、太陽はよみがえり、
人間の魂に精気が戻ってくるとしていました。
このことを「一陽来復」といいます。
精気が戻るだけではなく、
運気も上昇していく日なんです。
農村では、この復活していく力を
もたらしてくれるのは、
「お大師さま」だと考えていました。
お大師さまとは誰?という
疑問が出てきますが、
聖徳太子だったり、弘法大師だったり・・
もともとの言われは尊い神さまが
村々に春を呼んでくれるために、
下弦の月の日(12月22.23頃)
家々を訪れると考えられていたようです。
なので、お迎えするにあたり、
小豆粥やかぼちゃ、大根などを
用意したそうです。
そこから年月が過ぎ、
神さまへのお供えという事が忘れられていき、
冬至に食べる特別な食べ物という風に
変わっていったようです。
その流れで現在は、かぼちゃや小豆を食べて
滋養をつけ、寒い時期を元気に過ごしましょう!
的な感じに変わっていきました。
冬至にすること!食べる物!
冬至を「湯治」とかけて、ゆず湯に入ります。
また、運気上昇の日なので
「ん」のつく食べ物食べて、運が向くように
祈願します。
♦ゆず湯
ゆずには「融通がききますように」
という願いが込められています。
また、魔や災難から身を守る厄除けの
黄色であるゆずを入れて禊ぎを行うという
意味もあります。
ゆずの皮の精油成分には神経を和らげて、
血行を良くし、身体を温める効果があります。
なので、冬至にゆず湯に入ると風邪をひかない
と言われています。
♦運盛り
「ん」のつくものは、「運」がつく
「運盛り」とされ、冬至に食べると
運が良くなるとされています。
特にかぼちゃは、「南瓜(なんきん)」と
読める事から「ん」が2つも付く食べ物!
運が2倍になります(笑)
その他にも、
蓮根・人参・銀杏・金柑・寒天・饂飩(うんどん)は、
『冬至の七種』と呼ばれ、食べるとより運気が
上がるとされています。
♦かぼちゃ
かぼちゃは本来夏野菜ですが、保存がきくので
昔の人にとっては冬の時期の貴重な栄養源でした。
βカロテンやビタミンが豊富で風邪の予防に
効果があります。
また、「南瓜」は、
北(陰)から南(陽)に向かうという
意味があり、縁起が良いとされています。
♦いとこ煮
かぼちゃと小豆を煮たものです。
固いものをおいおい(甥)煮込んで、
めいめい(姪)いただく
ことから「いとこ煮」と名付けられました。
邪気を払うあずきと縁起の良いかぼちゃを
合わせて運を呼び込もうという意味です。
♦冬至粥
あずきの入ったお粥です。
あずきの赤い色には魔除けの力があり、
太陽をあらわしていると言われています。
♦こんにゃく
こんにゃくは食物繊維が豊富で、
体の中を綺麗にしてくれます。
「胃のほうき」「腸の砂下ろし」とも言われ、
冬至の節目に食べられていました。
♦薬食い
この寒い時期に、滋養のために食材を
食べることを「薬食い」とよんでいます。
冬の俳句の季語らしいです!!
(知らなかった・・・(・o・) )
まとめ・・・
昔はよく冬至になると、おばあちゃんが
いとこ煮を作って食べさせてくれました。
「夜が長くて嬉しいね~」と、ピュアな会話をしながら
きょうだいと食べた事が懐かしいです(*^^*)
最近は冬至に、ゆず湯やかぼちゃを食べる習慣が
なくなってきている家庭も多いのでないでしょうか?
伝統にはちゃんと意味があって、
とても理にかなっているものばかりです。
身体に良い事なので、今年の冬至には
なにか1つでも実行していただけたら嬉しいです。